低用量ピルをきちんと知る
使う?使わない?マイナス面もきちんと理解
低用量ピルを飲み続けることによって、相対的に上昇するリスクもあるといわれています。代表的なのは乳がん、子宮頸がんの発症ですね。リスクとメリットをきちんと考えて、自分のために選択してください。
 乳がんの発症リスクについて
2005年改訂の日本産婦人科学会編「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」によると、低用量ピルの服用者では非服用者と比べ乳がんリスクの増加は認められず、家族歴、服用期間、服用開始年齢、ホルモンの量や種類による乳がんリスクが高まる可能性は「小さい」としています。これまで乳がんの家系だからと低用量ピルの服用を控えていた方にとっては「?」という結果です。しかし、各製薬メーカーから出されている製品の添付文書を読むと「乳がんの家族歴、または乳房に結節のある女性」には慎重投与となっています。乳がんはエストロゲン依存性のがんなので、エストロゲンの含有量を最小限に抑えた低用量ピルといえども因果関係がまったく無いとは言い切れません。低用量ピルの服用を始めたら、必ず1年に1回、乳がん検診を受けましょう。
 子宮頸がんの発症リスクについて。
子宮頸がんは子宮が膣に向かって細くなった、首の部分にできるがんです。これまでの研究で子宮頸がんの発症誘因がヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症であることがわかってきました。感染により異常な細胞が増殖し、さらに喫煙やストレスが追い打ちをかけるとがん化すると推測されています。低用量ピル服用者については、5年未満の服用歴ではリスクの増加はわずかですが、10年後ではリスクが2倍に増加するという報告があります。いずれにしても定期的に子宮頸がんのスクリーニング検査を受けましょう。
 忘れてはいけない「血栓症」のこと。
低用量ピルの重大な副作用はなんといっても血栓症です。血栓症リスクの増加は服用開始後4カ月以内に認められ、中止後3カ月以内に元に戻ります。美肌効果で注目されている第3世代の低用量ピルは第1、第2世代よりも血栓症リスクが2倍になるとされています。血栓症や心臓病の家族歴や既往歴がある場合はよく医師と相談してください。

構成・文/井手ゆきえ

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