「ここカラダ」が考える“かかりつけ医の選び方”の5ヵ条

大きな病気になってから「どこの病院へ行こうか」と慌てる人が後を絶ちません。
このような事態にならないためにも、日頃から自分や家族の健康を管理してくれる「かかりつけ医」を持つことが大切です。
ここでは、かかりつけ医の選び方のポイントを中心に紹介しましょう。
1.  通いやすいことをポイントに自宅の近くで見つける

2.  相性のよい医師を選ぶ

3.  わかりやすい言葉で説明してくれる医師を選ぶ

4.  患者を抱え込まず、専門医に紹介してくれる医師を選ぶ

5.  家族構成に合わせて必要な診療科を

1.通いやすいことをポイントに自宅の近くで見つける

「自宅の近くに見つける」イメージふだんからあなたの健康状態を把握し、精密検査や入院が必要になれば、専門医のいる大きな病院に紹介してくれる医師。それが「かかりつけ医」です。病気のことなら何でもすぐに相談できる医師が家の近くにいれば、これほど心強いことはありません。とりわけ子どもや高齢者のいる家庭、あるいは糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を患い、定期的に通院しなければならない人は、通いやすいことも一つのポイントに探したほうがよいでしょう。
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2.相性のよい医師を選ぶ

「相性のよい医師を選ぶ」イメージ「何でも気軽に話せる」ことが、かかりつけ医としての重要な条件の一つになるため、あなたとの相性は何よりも大切です。それには実際に診療所に足を運び、自分の目で確かめてみる方法しかありません。
第一印象では相性が合うかどうかの判断をしにくいため、何度か通院してみる必要はあるでしょう。そのうえで信頼できそうだと感じれば、かかりつけ医に決めればよいと思います。
いったん、かかりつけ医に決めたら、あなたも医師との信頼関係を築く努力を。ふだんの診療を通して、あなたの価値観や人生観を理解してもらいましょう。また、健康診断の結果はもちろん、検査・入院が必要になり、専門医のいる病院を紹介してもらったときにも、その後の経過(診断結果、処方された薬など)についてもきちんと報告しておきたいものです。このような心がけは、今後の健康管理に役立つばかりでなく、お互いの信頼関係も深めます。
努力を重ねても相性が合わないと判断した場合や信頼できないと思ったときは、思い切ってかかりつけ医を替えることも必要です。信頼できるかかりつけ医とめぐり合うためには、さまざまなタイプの医師と出会い、自分にとっての"よい医師の条件"をもう一度、考えてみることも重要です。
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3.わかりやすい言葉で説明してくれる医師を選ぶ

「分かりやすい言葉で説明してくれる医師を選ぶ」イメージ「わかりやすい言葉で説明し、質問したときに答えをはぐらかしたりしない」ということも、かかりつけ医の条件の一つとして重視したいものです。医師の説明が難しかったり、納得できなければ、患者は主体的に治療にかかわれないうえに「こんなはずじゃなかった」とトラブルの原因にもなりがちです。
初診時にこれまでの病歴や家族歴などをくわしく聞いてくれる医師や、データに頼りすぎず、患部をきちんと診てくれる医師も、患者の健康状態の把握に努めようとする姿勢が伝わり、好感度が高いといえるでしょう。また、勉強熱心で患者の言いなりにならず、だめなものはだめと言えることも大切。優しさと厳しさを兼ね備えた医師が理想的です。
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4.患者を抱え込まず、専門医に紹介してくれる医師を選ぶ

「患者を抱え込まない医師を選ぶ」イメージかかりつけ医の重要な役割の一つは、精密検査や入院が必要な場合に速やかに専門医に紹介してくれることです。患者を抱え込むことなく、診断がつかないときは、はっきり「わからない」と言ってくれる医師のほうが安心だといえるでしょう。また、紹介する際には専門医への紹介状や報告書をきちんと書いてくれるか、カルテのコピーなどを持たせてくれるかどうかも確認しておきたいポイントです。
さらに小さな子どもや高齢者は急に具合が悪くなることもあるので、診療所が休診の場合にはどうしたらいいのか、緊急時の対応についても指示してくれる医師は、かかりつけ医の責任を十分にはたしていると高く評価できます。
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5.家族構成に合わせて必要な診療科を

「家族構成に合わせた診療科目を選ぶ」イメージ「どんな病気でも診てくれるお医者さん」がかかりつけ医としては理想ですが、日本では長年にわたり診療科ごとの専門的な医学教育に力を入れてきたので、残念ながらどんな病気にも対応できる医師が少ないのが現状です。開業医も自分の得意とする専門科を持っており、たとえば、内科医といっても小児科や産婦人科のトレーニングを受けていないため、子どもや女性の病気には十分に対応できないことがあります。
このような医療の現状を知ったうえで、私たちも家族構成に合わせて複数のかかりつけ医を持つのが賢明でしょう。子どものいる家庭であれば内科を基本に小児科、耳鼻咽喉科に加え、母親の健康をサポートしてくれる産婦人科を選んでおきたいものです。若い女性の独り暮らしであれば、内科よりも産婦人科を基本にするのがよいかもしれません。高齢者世帯の場合は、生活習慣病を抱えている人が多いため、基本的には内科ですが、栄養や運動などの日常生活の指導に力を入れているところを選びたいものです。さらに、往診や在宅医療にも熱心であれば、将来介護が必要になったときも安心です。また、どの家庭にも歯科のかかりつけ医がいるとよいでしょう。
いずれにせよ、年齢や性別、持病によって基本となる診療科は人それぞれ異なってきます。まずは、自分がよく受診する診療科を中心にかかりつけ医を探すことをおすすめします。
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【コラム】 開業医と勤務医、どちらが"かかりつけ医"向き?
大病院志向が根強い日本では、大きな病院の医師をかかりつけ医として持ちたいと希望する人も少なくありません。がんや難病などを患い、専門医のいる病院での治療が必要な人は、そうしたケースも想定されるでしょうが、風邪や腹痛などの軽い病気で医療機関を受診することが多い人は、すぐにかかれて待ち時間の短い診療所のほうがおすすめです。
さらに200床以上の総合病院や大学病院の場合は、医師の転勤も頻繁にありますし、費用の面でも余分な出費がかかります。たとえば、紹介状がなければ初診料に加え「初診時特定療養費」を自己負担しなければなりません。この金額は病院によって自由に決められ、私立大学病院や人気の高い民間病院では5000円前後、国公立大学病院や公的病院では1500円前後が相場だといわれています。
状況によっては再診料にも「再診時特定療養費」の自己負担が必要です。これは、大病院での検査や治療を終えて、病院側から「今後は、診療所もしくは200床未満の病院を紹介しますので、そちらで診療を受けてください」と申し出があったときに、患者が引き続き大病院での診療を希望した場合に発生します。
◆ 頼れる「かかりつけ医」チェックポイント10
□  話をよく聞いてくれて信頼感が持てる
□  相性がよく共感できるタイプである
□  病歴、家族歴などをくわしく聞いてくれる
□  データに頼りすぎず患部もきちんと診てくれる
□  わかりやすい言葉できちんと説明してくれる
□  患者の言いなりにならない
□  勉強熱心で情報収集に努めている
□  診断がつかないときは「わからない」と言える
□  患者を抱え込まず、速やかに専門医に紹介してくれる
□  休診の場合の緊急時対応について指示してくれる
病院探しのコツ
かかりつけ医の選び方の5ヵ条
 

大きな病気になってから「どこの病院へ行こうか」と慌てる人が後を絶ちません。このような事態にならないためにも、日頃から自分や家族の健康を管理してくれる「かかりつけ医」を持つことが大切です。