虫垂炎[ちゆうすいえん]

幼児の虫垂炎は進行が速く穿孔[せんこう](孔[あな]があく)して腹膜炎を起こしやすいので注意しなければなりません。特に5歳以下の幼児では、この穿孔性虫垂炎虫垂炎全体の50〜90%を占め高率になっています。

急性虫垂炎のおもな症状は、腹痛と嘔吐、発熱(微熱のことが多い)です。しかし、幼児ですと、ふきげんになったり強く泣いたりするだけで、こうした症状が見当たらないことがあります。

年長児になると、大人の症状とかなり似てきて、まず上腹部が痛くなり、だんだん右の下腹部へ痛みが移ってきます。時に前かがみになって右下腹部をかばうような歩き方をすることがあります。こういう姿勢をとると痛みが軽くなるからです。

子どもの虫垂炎は、なるべく早く手術をします。症状があいまいだからといって、いたずらに経過を見ていてはいけません。子どもが腹痛を訴え、具合が悪い場合には、常に虫垂炎のことを頭に入れておくと重症にならないですみます。