下痢(乳幼児の下痢)

下痢は、便の中の水分の多いものをいい、回数は目安にはなりません。1日1回の排便でも泥状[でいじよう]あるいは水様[すいよう]の便であれば、下痢便といいます。

さまざまな原因がある

乳児の下痢は、以前は、むしむしした暑い梅雨どきから夏にかけて多かったのですが、最近では、冬に起こる下痢症が重い脱水症を起こすので注目されています。冬の下痢症の大部分は、ノロウイルス(ノーウォーク様ウイルス)が原因です。

食べすぎや消化の悪い物を食べたときのように食事が原因の場合、牛乳アレルギー、寝冷え、神経的なもの、ウイルスや細菌が直接腸管に作用して起こるもの、かぜや中耳炎に合併して起こる場合、抗生物質の内服による刺激などさまざまな原因が挙げられます。

水分と食事療法が大切

軽い場合は下痢だけで、熱も嘔吐[おうと]もなく、食欲もあります。このようなときは、消化管を休ませるために食事療法を行います。

家庭では、下痢止めよりも乳酸菌製剤を飲ませたほうが無難です。これは、下痢止めを与えると毒素が吸収されやすくなるからです。

下痢のほかに熱、嘔吐、食欲不振が加わり、1日数回の軟便か水様便になりますと、軽い脱水症が出てくるので、水分を少しずつ補給することが大切です。

しっかりした食事療法を行わないと下痢が長びきます。病気の程度によって違いますが、消化管が復旧するまで約1週間かかりますので、1週間を目安に食事を元に戻していきます。