涙液分泌能低下[るいえきぶんぴつのうていか]

涙腺[るいせん]の機能の低下によるもので、中年以後の女性にみられます*。角膜や結膜が乾燥し、はじめは軽い異物感(ゴロゴロする)やねばっこい目やにが出る、目がかすむなどの症状ですが、しだいに角膜の表面が荒れ、細かい混濁が生じ視力の低下をきたします。これがいわゆる乾性角結膜炎[かんせいかくけつまくえん](ドライアイ)といわれるものです。

このような乾性角結膜炎の状態のほかに、唾液腺[だえきせん]や上気道粘膜[じようきどうねんまく]の分泌の減少(口の中やのどが渇きやすい)を伴っているものをシェーグレン症候群(免疫の異常)と呼び、自己免疫疾患[じこめんえきしつかん]によるものと考えられています。したがって、からだのほかの部分にも病気を合併することがあり、検査が必要です。

原因となるからだの病気があればその治療を行います。目については人工涙液や角膜保護薬の点眼により、角膜や結膜の乾燥を防ぐことが第一になります。

中年以後の女性に多い

涙液分泌能低下の中でもシェーグレン症候群の疫学調査によると世界的に、男性1に対して女性が約30という傾向にあります。涙嚢炎〈るいのうえん〉は、はっきりした原因は不明ですが、女性のほうが鼻涙管〈びるいかん〉が細いためではないかと考えられます。