眼瞼下垂[がんけんかすい]

眼瞼下垂とは、上まぶたが垂れ下がって、目が開きにくい状態をいいます。先天性のものと後天性のものがあり、その程度もまちまちです。

赤ちゃんの眼瞼下垂

赤ちゃんにみられる眼瞼下垂は、ほとんどが先天性眼瞼下垂[せんてんせいがんけんかすい]で、両目のことも片方の目のこともあります。生まれたときはまったく開かないまぶたが日を追って、少しずつ開いてくるのが普通です(写真17―3)。やがて赤ちゃんは顎[あご]を出したり、眉[まゆ]を上げて、まぶたのすき間から物を見るようになります。これはよく見ようとするためでしかたありませんが、長くつづくと姿勢にも影響してきますので、まぶたを治す必要があります。

治療は、手術しかありませんが、まったく開かない場合(この場合には早期手術)を除いて、通常は3歳くらいで行います。軽度のものの治療は、美容的な意味が強く、必ずしも必要ありませんが、手術を行うとしても成長を待ってからがよいでしょう。

後天性の眼瞼下垂

後天性のものは、成人でも子どもでも、重症筋無力症[じゆうしようきんむりよくしよう]や動眼神経麻痺[どうがんしんけいまひ]などの可能性があり、精密検査のうえ、薬などによる治療が必要です。

お年寄りにみられる眼瞼下垂の多くは、皮膚やまぶたを上げる筋肉がゆるんだため起こるもので、手術で治療します。