外陰そう痒症[がいいんそうようしよう]

外陰部がかゆくなる症状の呼び名

外陰そう痒症というのは、外陰部がかゆくなる症状に対する呼び名です。その原因としていくつかの疾患があります。しかし原因疾患のはっきりしない場合もまれにあり、このようなものは特発性そう痒症と呼ばれます。

原因疾患としてもっとも多いのはカンジダによる腟炎[ちつえん]・外陰炎とトリコモナスによる腟炎です。そのほかに、細菌性の腟炎などでおりものが増え、その刺激によって起こる場合や、下着による接触皮膚炎(かぶれ)が原因となっていることもあります。

子どもの場合は、蟯虫症[ぎようちゆうしよう]によって外陰部にかゆみが起こることがあります。お年寄りの場合は、まれに外陰がんの初期症状として、外陰部のそう痒感を訴えることがあります。かゆみの程度は、ごく軽いものから、強い場合は睡眠が妨げられるくらいになる場合もあります。

自己判断せず早めに受診

治療は、原因疾患を見つけ、その治療を行うのが原則です。原因不明の特発性そう痒症[とくはつせいそうようしよう]の場合には、対症療法がとられます。この場合、かゆみを抑える軟膏[なんこう]などをぬって治療します。かゆみが強いからといって、単に抗ヒスタミン薬のみを使っていても、原因疾患の治療をしなければ、いつまでも治りません。