萎縮性腟炎[いしゆくせいちつえん]

加齢による腟粘膜の萎縮が誘因

更年期を過ぎるころになると、女性ホルモン(エストロゲン)の減少のため全身に少しずつ影響が出てきて腟の粘膜にも変化が起こります。腟の粘膜はやや薄くなり萎縮してくるため、充血を起こして出血したり、傷がつきやすくなってくることがあります。

このような状態になっている腟粘膜は細菌も感染しやすくなり、容易に炎症を起こします。こうした腟炎は萎縮性腟炎ともいわれます。症状としては、黄色っぽいおりものがつづき、時には少量の出血を伴います。

治療はエストリオール(女性ホルモン薬)の内服や腟錠を使用して、細菌感染が加わっていれば、抗生物質を含有した腟坐薬[ちつざやく]を1週間から10日間腟の中に挿入します。腟粘膜の萎縮がひどくなると、腟分泌液[ちつぶんぴつえき]も減少してくるため、性交も苦痛を伴うことが多くなります。