男性不妊

不妊の原因はもっぱら女性のせいにされてきましたが、実際には男性に原因があることが全体の60〜70%といわれています。これを男性不妊といいます。

原因としては、精巣[せいそう]の中の精子形成の障害、精管の通過障害、精巣上体[せいそうじようたい]や前立腺[ぜんりつせん]など副性器の異常などが挙げられます。このうちもっとも多いのが精子形成障害です。精子は、精巣の精細管の中でつくられるのですが、これには脳下垂体から出る性腺刺激ホルモンや、さらに上位の視床下部にあって脳下垂体を刺激するホルモン(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)の存在が必要です。このシステムに異常がある場合に精巣における精子形成が悪くなるといわれています。

そのほか精子の形成を悪くするものとして、甲状腺[こうじようせん]の機能が悪い場合、停留精巣[ていりゆうせいそう]、精索静脈瘤[せいさくじようみやくりゆう]*などの病気も原因となると考えられています。

精索静脈瘤

陰嚢の中で精巣の上のあたりにゴリゴリした感触で静脈の塊に触れるのが精索静脈瘤です。

通常、寝たときよりも立ったときによく触れます。軽い鈍痛を伴います。長い間立ち仕事などをした後で、普通は左側に現れます。痛みがひどければ手術の対象になります。