膀胱炎[ぼうこうえん]

膀胱内に細菌が侵入して、炎症を起こした状態をいいます。急性のものと、慢性に経過して再発をくり返すものとがあります。

女性によく起こる

細菌が、外界から尿道をさかのぼって膀胱内に侵入するもので、もっとも多いのは大腸菌です。特に女性は尿道が短いので好発します。慢性化したり再発をくり返す場合には、ほかに誘因となる病気があるかどうか検討しなければなりません。

誘因としては、膀胱結石、膀胱腫瘍[ぼうこうしゆよう]などの膀胱の病気、腎盂腎炎[じんうじんえん]、婦人科の病気、前立腺[ぜんりつせん]の病気などです(図13―5)。

症状は頻尿、排尿時痛、尿のにごり

症状としては、尿意が近くなる(頻尿)、尿が出きらない(残尿感)、排尿するときに痛みがある(排尿時痛)、血尿、尿のにごりなどがみられます。ただし、慢性化すると症状が明確でない場合もあります。

細菌性膀胱炎の治療と予防


治療を中断すると慢性化の原因になる

大腸菌など一般細菌による膀胱炎[ぼうこうえん]では、抗生物質や尿路消毒薬が用いられます。比較的早く症状はとれますが、症状がなくなったからといって勝手に治療を中止することは、再発や慢性化の原因になりますので、必ず医師の指示に従うべきです。

結核菌による結核性膀胱炎では、抗結核薬を用います。この場合、腎結核[じんけつかく]などほかの尿路の合併症についても、検査してもらわなければなりません。