多発性神経炎、多発性単神経炎

末梢[まつしよう]神経が障害される病気で、手足に運動障害や、しびれや痛みなど感覚障害が起こります。1本の末梢神経が障害される単神経炎のほかに、左右対称性に、系統的に障害される多発性神経炎と、複数の末梢神経が障害される多発性単神経炎があります。

糖尿病など代謝障害でよくみられる

代謝の病気、中毒、遺伝性のものなど原因はいろいろです(表9―5)。もっとも多いのは糖尿病が原因で起こる神経障害です。そのほかビタミンB群欠乏による代謝障害、化学療法薬などによる副作用でも起こります。原因によって症状は少しずつ違うこともあります。

多発性神経炎では、手袋・靴下型といって、両側の四肢の末端に近いところに症状が起こるのが特徴です。膝から下が細くなったり、足の関節を動かす力や手の握力が弱くなります。

感覚の障害としては、足の裏のしびれなどが最初の症状として起きます。

原因を早く発見して、それを排除することです。例えば、糖尿病なら血糖のコントロールを上手にすることです。筋肉の萎縮があれば、運動訓練が必要です。

転倒や外傷に注意する

この病気では、足の関節を動かす力が弱くなるために、足が上がらず、つま先が引っかかって転ぶことがあるので、歩くときは特に注意が必要です。また、感覚が低下すると外傷を受けやすくなるので、その点も注意しましょう。