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炭酸を飲むと骨が溶けるというのは本当か?

炭酸を飲むと骨が溶けるというのは本当か? 56歳・女性です。最近、無糖の炭酸水や発泡性のミネラルウォーターにハマっています。ところが、家族に「炭酸を飲むと骨が溶ける」と言われ、不安になりました。本当に炭酸で骨は溶けるのでしょうか。

甘みのついた果汁0%の炭酸飲料ではカルシウムが体外に出てしまうことも

暑いときや、疲れたときに、キリッと冷えた炭酸飲料を飲むと生き返るような気がします。炭酸飲料というと、甘みのついた果汁0%の炭酸飲料を思い浮かべますが、最近では、炭酸(ガス)入りのミネラルウォーターを飲む方も増えています。
以前は、無糖の炭酸水というと、アルコール度数の高い酒を割るときに使われる水に人工的に炭酸を入れたものが多く、一般家庭で炭酸入りミネラルウォーターを飲むということはあまりありませんでした。
日本で、水を買って飲む習慣が4半世紀ほど前に始まったばかりということや、炭酸を含むミネラルウォーターや輸入品の水が高価だったことが原因かと思われます。
欧米では炭酸入りミネラルウォーターが普通にある
日本では、地層の関係で、あまり炭酸を含む水が出ないこともあり、炭酸水といえば「人工的に作られた甘い飲み物」という観念があります。しかし、水道の水質が悪く、飲料水を買う習慣のある欧米では、良質の天然炭酸水が瓶詰めにされてミネラルウォーターとして売られ、普通に飲まれています。外国のレストランでは、ミネラルウォーターを頼むと、炭酸(ガス)入りにするかどうか聞かれますし、食前酒のかわりに飲む人もいます。
炭酸はいろいろ活用できるが注意も必要
炭酸水を飲むと、炭酸は体内の疲労物質の乳酸と反応して二酸化炭素と水に形を変え、体外に排出してくれます。これが炭酸水を飲むと元気になる理由です。
「炭酸飲料を飲むとカルシウム(骨)が溶ける」という話は、無果汁加糖炭酸飲料に含まれるリンが体内のカルシウムとくっついて、リン酸カルシウムという形になって体外に出ていってしまうことがあるからです。無糖の場合は問題ありません。ただ、炭酸飲料は、炭酸の発泡が胃に刺激を与えるので、胃が弱っている人は避けたほうがよいでしょう。 炭酸飲料を一気に飲んだとき、のどがヒリヒリするのは、含まれている二酸化炭素の分子が、舌の根元にある味蕾に反応するためです。
日本料理で、タコやアワビなどを軟らかく煮えるようにと炭酸水で煮ることがあります。また、コーラで豚肉を煮ると肉が軟らかくなる「豚肉のコーラ煮」という料理もあります。
炭酸の有無にかかわらず、甘い飲み物はおいしいものですが、糖分やエネルギーの取り過ぎになりがちです。
甘味炭酸飲料やスナック菓子をよく食べる人は、高カロリー、高塩分、栄養の偏りが起こるおそれがあります。量を減らしたり、野菜や果物などと組み合わせたりすることが大切です。
有限責任中間法人女子栄養大学香友会
(女子栄養大学・女子栄養大学短期大学部・香川栄養専門学校の同窓会)
(出典 : 保健同人社 「暮しと健康 2007年11月号」)
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56歳・女性です。最近、無糖の炭酸水や発泡性のミネラルウォーターにハマっています。ところが、家族に「炭酸を飲むと骨が溶ける」と言われ、不安になりました。本当に炭酸で骨は溶けるのでしょうか。