あなたの質問に答えます 医療・健康なんでもQ&A

歯ぎしりは歯並びに悪影響か

「歯ぎしりは歯並びに悪影響か」

10歳の息子が、毎晩寝ている間中激しい歯ぎしりをしているので、歯並びに影響がないか心配です。歯ぎしりをやめさせる方法と、歯ぎしりが歯並びに与える影響について教えてください。

歯の生え替わる時期の成長過程に生じる歯ぎしりでは

歯ぎしりの原因は、今のところ十分に解明されていません。しかし、一般的には精神的ストレスや肉体的ストレス、上下のかみ合わせが悪いなどが主な原因といわれています。
また、子どもの歯ぎしりは成長の過程として、歯の生え替わりなど、発育のメカニズムで現れる場合もあります。小学生の間は乳歯から永久歯への生え替わりの時期です。この場合、ごく短期間で自然に治るケースがほとんどですから、心配はないでしょう。
注意が必要なのは長時間、長期間にわたるものです。そうなると歯ぎしり以外に、口が大きく開かない、顎や耳の付近が痛いといった自覚症状が出てくることがあります。
お子さんにかかるストレスの有無をチェック
まず、ストレスについて考えてみましょう。
お子さんが歯ぎしりを始めたきっかけはありませんか。
例えば、塾に通うようになって勉強が忙しくなったり、学校のクラブ活動で練習についていくのに苦労している、習い事がつらい、友達や先生との人間関係がうまくいっていないなど、思い当たることはありませんか。
もし思い当たることがあれば、その状況が落ち着くまで、少し休ませてあげるとよいでしょう。急には治りませんが、ストレスが解消され、リラックスすることで、歯ぎしりがなくなることもあります。
それでも治らない場合は睡眠療法、マッサージ、理学療法(リハビリテーションとして行う治療)、薬物療法などがありますので、専門の歯科医師に相談しましょう。
まれに歯科治療によるかみ合わせの高い充填物(詰め物)や、金属冠などの修復物でも起こることがあります。この場合は、その修復物を調整してもらいましょう。
歯並びが歯ぎしりに与える影響のほうが強い
歯ぎしりが歯並びに与える影響より、歯並びの悪いことが、歯ぎしりに与える影響のほうが強いのです。
しかし、長期間の歯ぎしりで、上下の歯が繰り返し強く接触して、歯がすり減ってしまう(咬耗)こともあります。この状態が続くと、歯がしみてくることがあります。
特に寝ている間は無意識のため、とても大きな力が加わります。いずれにしても、本人は自覚していないことが多いと思いますので、保護者が観察して、原因を考えてあげてください。
日本歯科大学附属病院小児・矯正歯科講師  隅田 百登子(すだ・もとこ)
(出典 : 保健同人社 「暮しと健康 2007年5月号」)
この記事に関連する診療科目
病院を探すときは以下の科目を選択してください。
矯正歯科歯科口腔外科小児歯科
この記事の関連コンテンツ
病気事典口腔と舌、歯と歯肉・顎の病気
「医療・健康なんでもQ&A」トップへもどる
 
10歳の息子が、毎晩寝ている間中激しい歯ぎしりをしているので、歯並びに影響がないか心配です。歯ぎしりをやめさせる方法と、歯ぎしりが歯並びに与える影響について教えてください。