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眼の疲れと同時に頭痛とめまいに襲われます…

頭痛とめまい 40歳・男性です。数か月前から本を読んでいると数分で眼が疲れるようになりました。その際に、眼の奥から後頭部にかけて重い疲れを感じることと、頭が前後に揺さぶられるような激しいめまいを感じます。眼の疲れと同時に考えごとをすると短時間で頭も異常な疲れを感じ、背中、肩、首筋のこり方も異常です。

眼精疲労による緊張型頭痛の疑い

読書やパソコン作業により眼が疲れたり、乾いたり、ピントが合わなくなると、眼の酷使による疲労が現れます。このような症状を一般的に眼精疲労と呼びます。ひと言で眼精疲労といっても肩こりや首筋の張り、後頭部の痛み、頭全体の圧迫感、めまい感などその症状はさまざまです。一方、頭痛には腫瘍や出血のような器質的な異常があっておこる二次性頭痛(症候性頭痛)と、そのような原因疾患なしでおこる一次性頭痛(機能性頭痛)があります。一次性頭痛のなかで、緊張型頭痛は一般における有病率が30〜78%の範囲とされ、もっとも多いタイプの頭痛です。これは頭から首、肩にかけての筋肉が緊張し、血流が悪くなると疲労物質が筋肉にたまり、神経を刺激して痛みがおこります。筋肉の緊張は、眼精疲労や長時間同じ姿勢をとり続けたり、心配や不安などの精神的なストレスが原因で生じやすくなります。また、1度頭痛がおこると、痛みによって筋肉のこりや血流の悪さがますます増幅され、頭痛がひどくなっていつまでも続く、という悪循環に陥ります。
肩や首の柔軟体操を
緊張型頭痛の背景要因はさまざまですので、理学療法、精神療法、内服療法など治療方法も個々によって異なります。理学療法としては、マッサージや柔軟体操などがありますが、姿勢をよくすることも重要です。なかでも柔軟体操はいつでもどこでもできるという利点があり、何回にも分けて回数を増やすとより効果的です。筋肉を一定の緊張状態から解放し、弛緩と緊張のリズムを与え、筋肉の血液循環をよくします。具体的には肩の上下・回旋運動、首の前後屈・回旋運動、両手を組んで腕を上方に伸ばす運動を力を抜くということに重点をおいてやってみるとよいでしょう。
今日の疲れは今日のうちにとる
精神療法としては、自分なりのストレス解消法を試してみるとよいでしょう。基本は、その日の疲れはその日のうちにとる、ストレスを翌日にもち越さない、睡眠を十分にとることです。筋弛緩薬や安定剤などの内服も効果的です。また、眼鏡が合わなかったり、長い時間パソコンや本を見たりすることも原因になります。いずれにしろ、個人にあった方法を組み合わせることが大切ですので、思いあたることがあれば改善するようにしましょう。また、症状と完全に向き合うのではなく、よい日もあれば悪い日もあるくらいの症状に対する心の余裕も時として必要かもしれません。もちろん、いつもと違う頭痛やめまいが現れたり、症状がなかなか改善しない場合は、神経内科への受診をおすすめします。
埼玉医科大学病院内科学・神経内科部門講師 糸川かおり
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神経内科
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40歳・男性です。数か月前から本を読んでいると数分で眼が疲れるようになりました。その際に、眼の奥から後頭部にかけて重い疲れを感じることと、頭が前後に揺さぶられるような激しいめまいを感じます。