なるほど!健康トピックス

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今週のトピックスは・・・2009.06.18

一条ゆかりさんがアドバイスするアラフォー世代も要注意の緑内障
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年に一度は眼圧、眼底、視野検査を眼科で受けよう
緑内障は40歳以上の20人に1人が罹患するといわれ、わが国では失明原因の上位を占める疾患です。「早期発見・早期治療を行えば、視力を失うことはまずありませんから、40歳を過ぎたら年に一度は緑内障の検査を受けることをおすすめします」と話すのは東京女子医大非常勤講師でアイ・ローズクリニック院長の安達京さん。眼球の中は、血液の代わりに栄養を送り込む「房水」で満たされており、房水の水圧を「眼圧」といいます。
眼圧が高過ぎると、目で見た情報を脳に正しく伝える視神経が破壊され、視野の一部が欠け始めます。しかし視野の欠けが小さいと、もう一方の目が補ってしまうため、視野の異変には気がつきにくく、これが緑内障の早期発見の妨げになるのです。健康な人の眼圧は10〜21mmHgです。眼科で眼圧を測定して、21mmHg以上あると高眼圧で緑内障を発見できることもあります。さらにもうひとつ、日本人に多い緑内障で、眼圧が正常であるにもかかわらず、視神経が弱くなって視野が欠ける「正常眼圧緑内障」があります。この場合、眼圧検査では発見されにくく、特別な視野検査によって診断されます。つまり、緑内障の早期発見のためには、
  1. 眼圧検査
  2. 眼底検査
    (眼底にある視神経乳頭のくぼみが拡大して陥没することにより、視神経に障害が起きていないかどうかを確認する検査)
  3. 視野検査(片方の目で見える範囲を調べる検査)
を眼科で受けることが大切なのです。
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「40歳を過ぎたら毎年しっかり緑内障の検査を受けてください」と話す漫画家の一条ゆかりさん
まじめに毎年検査を受けていれば…でも悔やまずにできることを数えて前向きに!
  評判の高い漫画家の一条ゆかりさんが緑内障に気づいたのは5年前。10年前にお姉さんにすすめられて、2人で眼科を受診したあと、5年間は検査を受けなかったそうです。
「10年前に少し眼圧が高いと言われましたが、私はもらった目薬を使い終えてそれっきり。でも姉はまじめに毎年検査を受けて点眼薬を使っていたので、今も緑内障を発症していません。私もまじめに検査を受けていればよかったけれど、悔やんでも仕方がないので、緑内障のおかげでパソコンを使って仕事ができるようになったと、前向きに考えています」 と明るく語る一条さん。
以前から視力検査表を仕事場に貼って、目が疲れた時などに自己チェックしていたところ、5年前のある日、右目と左目で視野の明るさが極端に違い、見え方もいつもと違うことに気づいて、翌日病院に行くと、「中期の緑内障」と診断されたそうです。その日のうちにレーザーで眼圧を下げる治療を行い、その後何度かレーザー治療を続けましたが、昨年手術を受けて、房水の排出をスムーズにしてからは、何種類も使っていた点眼薬が1種類になってかなり楽になったそうです。
一条さんは「自分の描いた下絵も、パソコンに取り込んで拡大して作業しています。今の私の視界はちょうど写真の画素数が粗い感じ。だから本を読むのがひと苦労です。とにかく検査を受けて早期発見することですね。今はできないことを悔やむより、できることを数えていこうと考え直しました」と緑内障との上手な付き合い方について語ります。まずは視野を自己チェックして、「変だな」と感じたら専門医に相談しましょう。
 正常眼圧緑内障 簡易自己チェック(ファイザー株式会社)
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病気事典緑内障
◆お話を伺ったのは…  安達 京(あだち・みさと)
安達京(あだち・みさと)さん アイ・ローズクリニック 院長
1987年東京大学医学部附属病院眼科入局後、90年より三井記念病院眼科、東大緑内障外来担当。95年より東京大学非常勤講師、96年アメリカ・シェーファー緑内障研究財団に留学。2001年より東京女子医大非常勤講師、04年より、アイ・ローズクリニック院長。

◆お話を伺ったのは…  一条 ゆかり(いちじょう・ゆかり)さん
一条ゆかり(いちじょう・ゆかり)さん 漫画家
1949年岡山県玉野市生まれ。第1回りぼん新人漫画賞準入選受賞作『雪のセレナーデ』で68年にデビュー後、『デザイナー』『砂の城』『有閑倶楽部』『正しい恋愛のススメ』などの傑作マンガを世に送り出す。現在、主婦やOL層に好評な漫画誌『コーラス』にて、オペラの世界を描いた『プライド』を連載中。デビュー40周年記念エッセイ『正しい欲望のススメ』(集英社)が好評発売中。
取材・文/宇山恵子

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