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今週のトピックスは・・・ 2008.09.25

月経痛にかくれた子宮内膜症に注意 〜月経痛のこと考えてみて(前編)
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「月経痛は我慢するもの」とがんばり過ぎないで!
「月経痛は我慢するもの」と思っていませんか? 2008年5月に25〜35歳の女性500人を対象に実施したインターネット調査によると、「月経痛がない」と回答した人は11.8%、「月経痛はあるが、痛み止めを飲まなくても大丈夫」な人が40.8%、「月経痛はあるが、痛み止めを飲めば学校や仕事を休む必要はない」人が39%、「月経痛があり、痛み止めを飲んでも学校や仕事を休む必要がある」人は8.4%でした。
また、「痛み止めが必要かそれ以上の月経痛がある」とした人のうちの63.7%が、「病院受診の経験がない」と回答しました。病院に行かない理由としては「市販の痛み止めを飲めば我慢できる」が47.3%、「月経痛はあって当たり前」が27.8%、「どの程度の痛みで病院に行くべきかわからない」が27.8%、「月経痛で病院に行くことに抵抗がある」が20.3%でした。
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「月経痛は我慢するもの」と思い込まず、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている場合もあるので、早めに医師に相談しましょう。
子宮内膜症の患者の約90%が月経痛あり
  月経時や月経直前から強い下腹部痛や腰痛が始まって、「痛みで起き上がれない」「仕事や学校に行けない」「家事ができない」など、月経期間中に日常生活を営むことが困難な状態を「月経困難症」といいます。「月経困難症」は身体的な原因がなく、プロスタグランジン(PG、子宮内膜でつくられる痛みのもとになる物質で炎症を起こす)の過剰分泌によって起きる「機能性(原発性)月経困難症」と、子宮筋腫や子宮内膜症、クラミジア感染による骨盤内の炎症、性器奇形などの身体的な原因によって痛みが発生する「器質性(続発性)月経困難症」の2つに分けられます。
特に注意しなければならないのが、「器質性(続発性)月経困難症」にかくれて月経痛だと思い込んで我慢しているうちに進行してしまう「子宮内膜症」です。「子宮内膜症」は生殖年齢の女性10人に1人がかかる一般的な病気で、患者は年間12万人以上と推定されます。
また原因不明の不妊症の約40%に「子宮内膜症」が認められます。近年の初経年齢の若年化、晩婚化、少産化、生活習慣の変化などで「子宮内膜症」は増加傾向にあります。病気の原因は、子宮内膜に似た組織が子宮以外の骨盤内(卵巣、腹膜、子宮と直腸の間にあるダグラス窩、仙骨子宮じん帯など)で増殖してしまい、これを異物と認識して排除するために白血球が活性化して炎症を起こし、それが重い痛みのもとになります。治療は鎮痛剤投与、約6カ月間の薬物療法(ホルモン剤投与)や腹腔鏡手術による病巣の除去です。子宮内膜症患者の約90%が、「月経時の下腹部痛」を訴えており、月経痛にかくれて気づきにくい病気です。月経前や月経中に重い痛みが続いたら、早めに医師に相談して検査を受けましょう。月経困難症の検査には、問診、尿検査、血液検査、血圧測定、内診、超音波検査、CT検査、MRI検査などがあり、症状に応じて医師が必要と認めた検査を行います。
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月経痛が気になったら婦人科産婦人科
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◆お話を伺ったのは…  安達 知子(あだち・ともこ)さん

母子愛育会総合母子保健センター 愛育病院産婦人科部長

取材・文/宇山恵子

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