なるほど!健康トピックス

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今週のトピックスは・・・ 2008.08.07

サプリメント、飲みすぎていない?
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正しい情報の普及が急がれるサプリ、健康食品
健康食品やサプリメントは、セルフメディケーションや病気の予防という観点で、現代人の生活に少しずつ定着しているようです。一方で国立健康・栄養研究所の調査によると「健康食品に対するイメージ」について一般消費者は「野菜や果物やヨーグルトなど、加工していないか、特別な成分を添加していない食品」、薬剤師は「健康によい成分を入れたカプセル、粉末、錠剤」、栄養士は「健康によい成分を入れた飲料、菓子、乳製品」とそれぞれの立場で異なっています。
健康食品について研究成果が待たれるのは、それぞれがどの程度消化・吸収されるか、摂取前後での血中濃度の変化などについてのデータです。しかしこのような研究は、まだあまり進んでいません。
また健康食品の科学的な根拠は、使われている一部の成分のみを示していることが多く、ほかの添加物や加工過程で使われている成分についての詳しい説明や、効果について、説明が不足しているものも多いようです。
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サプリメントを必要以上に摂取しても、消化吸収されないばかいか、ビタミンEなど脂溶性のビタミンの極端に過剰な摂取は体に有害になるという研究発表もあります。
基本は食事。過剰な期待をしないこと
  2007年に、国立健康・栄養研究所の由田克士さんらが2028人成人男女を対象に行った調査によると、健康食品を3カ月以上利用している割合は、男性31.5%、女性38.4%。利用したことがないと回答したのは男性52.3%、女性52.3%でした。
ビタミン・ミネラルを飲む理由としては、「病気の予防・健康増進」が最も多く男性61.9%、女性57.2%、「不足している栄養成分の補給」が男性33.9%、女性38.3%、「病気の予防」が男性10.4%、女性14.3%、「病気の治療」が男性9.2%、女性12.3%。そして最も男女差が大きかったのは「美容のため」で男性1.6%、女性17.1%です。 女性は病気の予防や治療のためよりも美容目的でビタミン・ミネラルを摂取していることがわかりました。
一方で、サプリメントの過剰摂取の問題もあるようです。日本のビタミンEの推奨摂取量は1日8〜10mg、許容上限摂取量を600mgと定めています。これに対し、サプリメントを利用していない人の平均摂取量は7rでしたが、サプリメントを利用している人は1日80mgでした。また、ビタミンCについては、1日500mg以上を摂取しても、血液中の濃度が上がらないので、大量に摂取しても吸収されないということが考えられます。このようなビタミンやミネラルなどに関する正しい知識に基づき、自分に合った健康食品を選べるように、的確なアドバイスができる人材やサポート体制を築くことが求められています。
まず基本はバランスの取れた食事を日頃から心がけることです。食習慣や生活習慣の乱れを根本的に解決せずにサプリメントや健康食品に頼ったり、過大な期待を抱くことがないように、十分に教育や指導を行い正しい情報を普及することが急がれています。
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サプリメントのことが気になったら内科
◆お話を伺ったのは…  由田 克士(よした・かつし)さん
青木 継稔(あおき・つぐとし)さん

独立行政法人 国立健康・栄養研究所 栄養疫学プログラム  国民健康・栄養調査 プロジェクトリーダー

取材・文/宇山恵子

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