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今週のトピックスは・・・ 2007.05.17

「五月病」にご用心! 新社会人、転勤、転職などのストレスがうつを招く
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新生活スタート1ヵ月後が一番危険な「五月病」
「五月病」という言葉があるように、一年のうちで5月、6月は「うつ病かも?」と不安を抱いて精神科や心療内科を訪れる人の数が増加する時期です。その理由として4月は新社会人として会社勤めを始めたり、異動や昇進、また中途採用をきっかけに職場の環境が変わる人が多いことがあげられます。それから約1カ月経って、周囲からは少し環境に慣れてきたように見える5〜7月くらいが、うつ症状に悩まされやすい危険な時期なのだそうです。職種や環境の変化とそれに伴う責任の重さが、五月病と呼ばれるさまざまな心の不調を引き起こすのです。「もしかして自分も…」と心当たりのある人は、下記の五月病チェックを行ってみてください。

五月病チェック方法

  1. 朝早く目が覚めるが布団の中から出られない。
  2. ヒゲを剃る、化粧をするなど身だしなみを整えるのが億劫になった。
  3. 朝ごはんがまずい、食欲がわかない、食事の味がしない。
  4. いつも読んでいる新聞を開く気がしなくなった。
  5. 駅に行くまでの間に引き返してしまう、電車に乗れない。
  6. 怒りっぽい、イライラ(自分に対して情けない気持ち)が収まらない。
  7. 「おはよう」「ありがとう」など普段使う言葉が出てこない。
  8. 誰とも話したくない。
  9. 楽しくない、あらゆることに対してピンとこない。
  10. 仕事の効率が落ちた、ミスが増えた。
この中の一つでも症状が強く出ていたり、半分以上思い当たることがあったら五月病と呼ばれるうつ症状の可能性があるので、一度心療内科や精神科のドクターに相談してはいかがでしょう。
イメージ
 

小さなイライラを蓄積せず、まめに気分転換を。癒しよりも熱中することがポイント

 

では「五月病かな?」と思ったら、どうしたらよいのでしょう? まず専門の医師に相談すること、そして、仕事で生じるイライラを解消することが大切です。小さなイライラが積もり積もって、やる気をなくしたり、エネルギーが消耗して、うつの原因になるのです。会議が長い、渋滞で遅れそう、隣の席の人がうるさい等々…こんな小さな“イライラ”でも、度重なると心身の「蓄積疲労」となり、会社に行きたくても行けない状態を引き起こします。ストレスをためないポイントはイライラを上手にリセットすること。ちょっとしたイライラでもそのままにせず、気分転換して、すっきりリフレッシュすることが重要です。手軽にできるリセット方法は以下の通りです。

日常生活で取り入れたい“イライラ”リセット法

満員電車の中で… ・ミントガムを噛む
オフィスで…   ・仕事の合間にお気に入りのドリンクを飲んで休憩する
・イライラしたら深呼吸
・同僚と雑談をする
アフター5…   ・食事を楽しむ
・習い事をする
自宅で…   ・アロマ入りのお風呂に入る
・運動をして体を動かす

注意したいのは、しっかり睡眠をとることは重要ですが、「休息と癒し」だけではイライラは解消されないということ。クリエイティブなこと、好きなことに「夢中になる時間」がイライラ解消につながります。仕事が終わってから料理をしたり、翌日のコーディネートを考えてみるのもおすすめです。また、せっかくいい目覚め方をして、さわやかな朝を迎えても、満員電車の中でストレスを抱えてしまっては意味がありません。ミントガムを5分間噛むとストレスが約80%減少するという研究結果も報告されています。自分にあったイライラ解消の方法を見つけて、さわやかな朝のスタートを切りましょう。

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◆お話を伺った先生◆古賀 良彦(こが・よしひこ)さん
医学博士。杏林大学医学部精神神経科主任教授、日本ブレインヘルス協会理事長。昭和46年慶応義塾大学医学部卒業、平成7年杏林大学医学部精神神経科教授、平成11年主任教授、現在に至る。日本臨床生理学会理事、日本薬物脳波学会副理事長、日本催眠学会会長ほか多数の学会役員、評議員を兼ねる。精神保健指定医、産業医。
構成・文/宇山恵子

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「五月病」という言葉があるように、一年のうちで5月、6月は「うつ病かも?」と不安を抱いて精神科や心療内科を訪れる人の数が増加する時期です。その理由として4月は新社会人として会社勤めを始めたり、異動や昇進、また中途採用をきっかけに職場の環境が変わる人が多いことがあげられます。それから約1カ月経って、周囲からは少し環境に慣れてきたように見える5〜7月くらいが、うつ症状に悩まされやすい危険な時期なのだそうです。