じんましん

症状が半日くらいで消える

かゆみが強く、皮膚が赤く少し盛り上がり、毛あなが広がり、はっきり見えるような状態で、それが数時間から半日くらいで消えるものをじんましんといいます。形は、丸いものから、不規則な地図のようなものまでさまざまです。また、大きさも2〜3mmくらいから、手のひら以上の大きさまであります。1カ月以上毎日のようにつづく場合を慢性じんましん、それほどまでならずに治るものを急性じんましんといいます。

急性はアレルギー反応によることが多い

原因はアレルギー反応による場合と、非アレルギー性の場合があります。一般的には、急性じんましんでは薬や食品、そのほかの吸入抗原、感染症の病巣などの体内に入るものによるアレルギー反応によることが多く、時間とともにそれらが体外に排出されると治まります。

慢性じんましんでは、全身の異常(内臓の病気、便秘、下痢、疲労、睡眠不足など)や、特殊なじんましん(寒冷じんましん、温熱じんましん、日光じんましん、コリン性じんましん*、人工じんましん*など)によります。また、慢性じんましんの中には、それが原因とは知らずにくり返し毎日のように食べる食品や食品添加物により、急性じんましんをくり返しているケースもあります(表12―5)。

コリン性じんましん

温熱(入浴後など)、疲労、精神的ストレス、発汗、運動などによってじんましんが出現するものです。

人工じんましん

機械的刺激(ひっかく、こする、時計バンドや下着の圧迫など)でじんましんが起こるものをいいます。

原因の治療、除去


原因が見つかればその治療または除去や、その摂取を制限する必要があります。しかし、その原因が見つかるまでは、薬物療法が必要になります。

もっとも一般的に用いられているのは抗ヒスタミン薬の内服です。最近では、抗アレルギー薬(化学伝達物質遊離抑制薬)も用いられます(いずれも、その副作用として眠気が問題になります)。

副腎皮質ホルモン薬の内服もしますが、急に止めたり、安易に内服をつづけることは危険ですので、主治医の指示をきちんと守ってください。

抗ヒスタミンの外用薬や、血管拡張を抑えるための冷却用のローションなども用いられます。

食品が原因の場合は制限することも

ある食品が原因と特定できた場合には、その食品や食品添加物をとることを制限します。ただし、血液検査(RAST)だけによるアレルギー検査の陽性結果だけから、ただちに厳しい食事制限をすることは必要ないことが多く、さらに食品摂取および除去テストを行い、確定した場合にそれを制限します。

特殊なじんましんは、原因により治療が異なりますので、主治医の指示に従ってください。

原因が確定した場合、その物を少しずつ摂取したり注射し、その反応に対してからだを慣らしていくという特異的減感作療法[とくいてきげんかんさりようほう]があります。あるいは、原因が確定しないためアレルギー反応に対する非特異的減感作療法を行うことがあります。

しかし、いずれの治療でもその効果はあまり期待できません。