てんかん

脳の神経細胞の伝達システムに一時的な機能異常が発生して、発作が起こります。発作時には意識障害がみられるのが普通ですが、動作の異常、けいれんなどだけの場合もあります。こうした異常な症状が長期間にわたって何度もくり返し現れるのが、この病気の特徴です。

発作にはいくつかのタイプがある

典型的な症状は上下肢を突っ張ってけいれんを起こし、何分間かつづいた後、完全に意識がなくなります。その後短時間で意識が自然に戻ります。これを大発作といいます。

こうしたはっきりしたけいれんはなく、ごく短時間(数秒が多い)ふっと意識が途切れる程度の発作が1日に何回も起こることがあり、これを小発作といいます。

大発作のような大きな手足のけいれんは起こらず、からだの一部の筋肉がピクンと収縮をくり返すのは、ミオクローヌスてんかんと呼ばれます。

幻覚などが起きたり、もうろう状態になって口をモグモグさせたり、目的なく歩き回ったりして、それが数分で消失する型もあります。これは精神運動発作と呼ばれます。

薬の服用で発作は抑えられる

てんかんであることがはっきりすれば、発作がくり返されると脳の障害も進んでくるので、薬を服用して発作を防ぎます。

長い期間にわたり薬を服用することになります。勝手に薬を止めると発作を起こし、外傷などの危険もあるので、本人も家族も十分に注意する必要があります。

例えば、パイロットになることは、寛解していなければ難しいでしょう。また、発作が頻発している場合や、抗てんかん薬を多種類、多量に服用している時期に妊娠すると胎児に影響を与えます。いつなら妊娠してよいか、どんな職業につくかなど、いずれも家族で十分話し合ったり、医師に相談して決めなくてはなりません。