外陰がん

頻度は性器がんの3〜4%

外陰がんは、女性性器の外陰部にできる皮膚がんの一種で、あまり多いものではありません。ほとんどが大陰唇[だいいんしん]に発生します。

高齢者に多く、50代から増え始め、60代、70代がもっとも多くなります。近年は寿命の延びとともにやや増えています。

妊娠や出産経験のない人に多く、若いころに梅毒や尖圭コンジローム[せんけいコンジローム]など、性病にかかった人がなりやすく、外陰白板症[がいいんはくばんしよう]からがんに進むことがあります。

また、肥満、高血圧、糖尿病のある人に多いようです。

外陰部のしこりがしだいに大きくなる

外陰部、特に大陰唇[だいいんしん]や陰核[いんかく]、小陰唇[しよういんしん]などにかたいしこりができます。がんこなかゆみがあり、さらに、ヒリヒリする灼熱感[しやくねつかん]や異物感などがあります。

初期は小さなかたい腫瘤[しゆりゆう]で、周囲に白斑[はくはん]を伴うことがあり、しだいに大きくなって動きが悪くなり、表面にびらんや潰瘍[かいよう]ができ、ひっかいて出血することがあります。さらに大腿[だいたい]付け根の鼠径[そけい]リンパ節が腫れてきます。

手術療法が主流

治療はおもに手術療法で、腫瘍を広範囲に切除し、周囲リンパ節を郭清[かくせい](除去)します。周囲リンパ節への転移があったときは骨盤内リンパ節もとり、腫瘍が大きいときは大腿[だいたい]などの皮膚移植することがあります。