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近視あるいは遠視の状態の場合、裸眼では物がぼやけて見え、さらに乱視が加わると物がだぶって見えます。解決する方法として、これまでは眼鏡やコンタクトレンズで矯正する方法がありました。
光はまず角膜を通るときに曲がります。その後、水晶体と呼ばれる目の中のレンズを通るときに曲がり、最後に目の一番奥にある網膜と呼ばれる神経に到達します。眼鏡は角膜より少し前で光を曲げ、コンタクトレンズは角膜の表面で光を曲げることで、網膜にちょうど光が集まるように矯正します。
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| 角膜を直接レーザーで削り視力を矯正する治療法 |
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それらに対して、レーシック手術は、角膜を直接レーザーで削ることで、角膜での光の曲がり方を矯正します。コンタクトレンズとレーシック手術は、光を曲げる場所がほぼ同じなので、物の見え方も似ていますが、眼鏡はそれより少し前で光を曲げるので、近視の眼鏡では近視の程度が強くなるほど物が小さく見える傾向があります。
ご相談に対する回答として、レーシック手術では、近視の方であれば、眼鏡よりも物が大きく見えて視界も広くなることが挙げられます。それはコンタクトレンズを装用したときの見え方に似ています。
遠くと近くを見るときに、目の中の水晶体はその形を変えることで光の曲がり具合を調節します。この水晶体の調節力は加齢に伴い低下します。これを老視(老眼)といいます。例えば40歳では20歳の時の調節力の約半分になります。相談者の場合、その年齢では近くを見るときに眼鏡では問題なくてもコンタクトレンズでは少し見えづらく感じることがあるのではないでしょうか。レーシック手術でもこの現象はあらわれますので、コンタクトレンズを装用して、手術前に確認しておくことをおすすめします。
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| 強度の近視や体質などにより、手術が受けられない場合も
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レーシック手術後の合併症として多いのは乾き目ですが、3カ月ぐらいで手術前の状態に戻る方がほとんどです。また、夜間ライトを見たときに生じる“グレア”や“ハロー”と呼ばれる、光がにじんで見える現象が生じ、車の運転時に気になることがあります。
レーシック手術によって、快適な裸眼視力を得る方が大半ではありますが、一方で、残念ながら手術を受けられない、つまり適応でない方もいます。
手術では角膜をレーザーで削って、若干厚みを薄くしますので、安全に削れる深さに限界があります。もともとの角膜の厚みが極端に薄い人や、近視が強過ぎたり、乱視が強過ぎる人はレーシック手術を避けるべきです。このほかにも目の病気の種類や状態によって適応とならないこともあります。
レーシック手術を希望されるときは、専門医師の診察を受け、その結果、適応となった場合は手術前に、メリットだけではなく、デメリットも含めて十分に主治医の話を聞くようにしてください。理解と納得を得てから臨むことが大切です。
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| 井上眼科病院眼科 レーシックセンター長 堀川 良高(ほりかわ・よしたか)
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| (出典 : 保健同人社 「暮しと健康 2008年12月号」) |
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