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顔や頭から出る多量の汗が止まらない

顔や頭から出る多量の汗が止まらない 55歳・男性です。もともと汗かきの体質です。緊張すると、顔や頭から多量の汗が噴き出して止まりません。まるで流れるように、汗が落ちてきます。自律神経に問題があるのでしょうか。交感神経が過敏に反応する体質ですが、治療は可能ですか。

生理的な現象だが、悩みが強い場合は心療内科や皮膚科への相談を

相談者はいわゆる汗かきで、汗の量が普通の人よりも大変多いようです。しかし、必ずしも病的状態とはいえないように思います。
顔や頭、首筋などの顔面周囲は、夏暑ければ大量の汗をかき、普通の人でもハンカチが欠かせないものです。
それ以外のときは、交感神経が過度に興奮すると起こる現象で汗をかきます。具体的には、ひどく緊張したり、上がったりすると、顔が赤くなり汗が噴き出してきます。
交感神経というのは、副交感神経とともに自律神経という大きな神経系を形成し、身体のさまざまな臓器の神経機能をつかさどっています。交感神経系の異常な興奮や機能の高ぶりで、手のひらや腋の下、足底などに多量の発汗が続き、中には日常生活に支障をきたす人がいます。
手のひらが多汗の場合手術をして治す治療がある
若い人にも見られますが、手のひらが多汗の人は、握手ができない、鉛筆が汗でぬれて答案が書けないといった、生活上の悩みを訴える人が多くいます。あまりにも病的な場合は、手掌多汗症として手術をすることがあります。
この手術は、手のひら部分の発汗をつかさどる交感神経の一部(脊椎に沿って縦に走る交感神経系のT2・T3交感神経節)を、切断または焼いて治療するという方法です。
胸腔鏡という内視鏡を使うので、短期入院で済ませることが可能です。手術によって、手のひらの発汗はほぼ完全に抑えられ、腋の下の発汗もある程度低下させることができます。
顔面や首の場合発汗を抑える手術はしない
相談者の場合、特に顔や頭からの汗が気になるということです。しかし、残念ながら、顔面や首については、今のところ発汗を抑えるための手術は行われていません。
顔面の発汗に非常に困るようであれば、薬を用いた治療で、不安を抑えるために鎮静薬を使用する方法があるようです。また、皮膚科で汗止めの処置をしてもらうことも可能でしょう。
今の段階では、それ以上によい方法はないのが現状だと思います。ある程度、生理的な現象として納得されるか、どうしても悩みが強い場合は、心療内科や皮膚科への相談を考えられてはいかがでしょう。
福岡大学病院胸部外科教授  白日 高歩(しらくさ・たかゆき)
(出典 : 保健同人社 「暮しと健康 2007年10月号」)
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